桃太郎の本


桃太郎話の成立は室町時代中期とも後期ともいわれています。

 

発行年が入ったもっとも古いものは、1723年(享保8年)版元の九屋九左衛門により制作された絵本(豆本、天理大学図書館蔵)ともいわれている。

 

また、藤田秀素筆で奥村政信版「むかしむかしの桃太郎」が典型的な赤本で、出版年が不明ですが享保時代のものともいわれている。

 

写真は大正時代に復刻されたもの。

 


明治初期外国人向けにいわゆる「ちりめん本」が発行された。

ちりめん本は、クレープ紙に印刷し、用紙を揉んで縮緬織のちじれた布面のように加工したものを製本したもの。

 

桃太郎をはじめたくさんのお話が、英語をはじめ数か国語に翻訳され出版された。桃太郎については表紙の絵が2種類存在する。

 

当時は錦絵とともに外国人向けにお土産屋さんで売られ、その美しい印刷と風合いが美術品として関心の対象になった。

 

写真は明治18年に長谷川武次郎が出版したもの。

 


現在知られている桃太郎の一般的なストーリーは、明治27年に発行された巌谷小波の「日本昔噺」第壱編桃太郎で確立されたといわれています。

 

以後子どもに向けて桃太郎が広く出版され、読まれるようになったともいわれています。


大日本雄弁会講談社が「幼年倶楽部」の前段階の読者層に向けて昭和11年に創刊。昭和17年に終刊となった。その後「コドモヱバナシ」と改題し昭和19年まで続いた。

 

「読む雑誌から見る雑誌」として豪華な絵本をめざし、当時の一流の日本画、洋画の挿絵画家に依頼。

 

桃太郎の挿絵は斎藤五百枝、文は松村武雄。